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2016年6月21日 図書館通信 「らいぶらりーNEWS 初夏号」&「BOOK TIME 2016年度 第2号」発行中

図書室通信高校版「らいぶらりーNEWS」からのおすすめ本

科学の心が世界をつくる
「STANDARD BOOKS」シリーズ すべて(閲402―ス)平凡社

 文と理はそもそもが不可分なもの、不思議を感じた心がそのままそれを解き明かそうと探求する意思となる。日本にいた本当の“科学者”たちは世に広がる不思議への心を生涯忘れなかった。そんな人々が書いて残した随筆は科学する心がたくさん詰まっている。数々のノーベル賞に輝いた日本の研究もここから生まれた、名文でつづられた科学者たちの随筆シリーズ。

『科学は不思議を生み出すものである』―物理学の詩人「寺田寅彦」
『私が死んだら行く星は、……やはりオリオンときめておこうか?』―星の文人「野尻抱影」
『人の中心は情緒にある』―情緒の数学者「岡潔」
『科学の真理は自然と人間との協同作品である』―雪の博士「中谷宇吉郎」
『私は植物の愛人としてこの世に生まれてきたように感じます』―植物学の父「牧野富太郎」
『雀は落ちるのがおもしろくなったのではないか』―万華鏡の哲人「串田孫一」



「あわせて読みたい」
「ドミトリーともきんす」(閲C402―タ) 高野文子著  中央公論新社
 その学生寮では後の世界に名を輝かした若き学者たちが共同生活している。彼らの暮らしを支える母子は彼らと共に世の不思議と向き合っていく。小さきものへ目をむけ、大きな存在へと思いをはせる、いつの世も変わらぬ好奇心で満ちるドミトリー、時と場所を超えて集まった科学者たちとの日常を描くコミック。

「生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか」(閲402―サ)最相葉月著 ポプラ社
 偉大な成果はまったく関係ない分野から現れる事だってある。何かを成すために必要なのは何でもいい、ただひとつ自分だけの『テーマ』を持っているかどうか。偉人から異色の研究者まで、様々な示唆に富んだこれからを見つけるための講義録。
技術的特異点を迎えた人類の未来
「未来の二つの顔」(閲B933―ホ)J.P.ホーガン著 創元SF文庫
 月面で起きた人工知能のミスによる事故。人類と異なる価値観で動く人工知能は将来、人にとって危険な存在となるのではないか?それを確かめるべくある実験を行うことになった。果たして人類とコンピュータは互いに争うしかないのか、シンギュラリティを予言したハードSFの傑作。
科学の現場に“今”なにがある?―今月の新書
「スーパーヒューマン誕生!」(閲N501―イ)稲見昌彦著 NHK出版新書
 透明人間に念力など、空想でしかありえなかったものがいま現実になろうとしている。テクノロジーの発展は人間そのものに技術を取り込んでいく。果たして私たちは何になろうとしているのか?人間拡張工学の最前線にせまる。

図書室通信中学版「Book Time」からおすすめ本

自分だけの戦いがある!~おすすめ新着本情報~
ライバルと戦い、妖怪と戦い、怪獣と戦い、常識と戦い、そして自分自身と戦う!夏の新着本は、熱き戦いが満載です!
 
夏のイチオシはこれ!
「おとめの流儀」(閲Y913-コ)小嶋陽太郎著 ポプラ社
 二メートルの棒を自在に操る伝統武術〈なぎなた〉。その「なぎなた部」に入部した「さと子」だったが、入部早々廃部の危機&剣道部との因縁の果し合いで大ピンチ!いったいどうなるこの部活?!中学生たちの熱き真剣勝負を描いた、激闘部活小説!
 
普通じゃない!
「浮いちゃってるよ、バーナビー!」(閲Y933-ボ)ジョン・ボイン著 作品者
 ほうっておくと体が勝手に空中に浮かび上がってしまう不思議な少年「バーナビー」は、いつも砂を詰めた重いリュックを背負って生活していた。しかし、ある日その砂がもれて、体が空へ浮上し始めてしまった!いったいどうなるバーナビー!
世界の謎を見に行こう!
「世界の辺境案内」(閲Y290-セ)蔵前仁一編著 洋泉社
 船の墓場・死体農場・放射能汚染湖・軍事兵器実験施設・未承認国家……、絶対に行けないアクセス不能スポット大公開!
 
「世界の伝説と不思議の図鑑」(閲Y147-バ)サラ・バートレット著 エクスナレッジ
 亡霊が住む城・吸血鬼が出現する墓地・UFOが飛来する町・怪物他幽閉された宮殿…、世界中に存在する不思議スポット大図鑑!
夏休み貸し出しが始まります!
少し早いですが、6/22(水)より夏休み貸し出しを始めます。一人原則10冊(雑誌含む) 返却期限日は9/3(土)です。
※10冊以上借りたいという人は7月の特別授業日以降相談に応じます。なお洋書リーダーに関しては冊数制限なしの予定です。
 そのほか質問等ある人は司書に聞いてみてください。
しとしとじめじめ梅雨の陽気は少し気分が沈みがち
けれども心地よく響く雨音はそんな気分を少しよいものにしてくれる。
梅雨があければ今年も熱くなりそうな夏が待つ
自らの成長へ思いを向け、成長の糧を手に入れよう。