PTA教養講座

 11月8日(土)15時より本校講堂において、PTA教養講座が実施されました。今回は清掃登山で有名なアルピニスト野口健氏をお迎えし、「富士山が変われば日本も変わる」という演題でお話を伺いました。


【プロフィール】

野口 健 (アルピニスト)

 1973年8月21日アメリカ・ボストン生まれ。
外交官であった父親の勧めで出た旅の途中ふと立ち寄った駅の書店で、冒険家故植村直己氏の著書『青春を山にかけて』に出会う。その日から植村氏に関する本すべてをむさぼり読む日々を送りながら、ついに登山グループ「無名山塾」の門をたたく。
16歳でのモンブラン登頂の成功を皮切りに、世界の山々へと挑戦を始める。
1992年「7大陸の最高峰に登る」という公約のもと、一芸一能入試で亜細亜大学へ入学。翌年1993年6月マッキンリー登頂で「5大陸世界最年少登頂記録」を、1994年12月ビンソンマッシーフ登頂で「6大陸世界最高峰最年少記録」を達成。登山をはじめて10年目の1999年5月、二度の失敗を経て念願のエベレスト(サガルマータ)登頂に成功し、「7大陸最高峰世界最年少記録」を達成した。2000年より新たな挑戦としてエベレスト清掃登山活動を始める。2000年はチョモランマ(チベット側)の清掃をし1.5トン、2001年は中国・韓国・ネパール・グルジアの登山隊とともに国際清掃登山隊を結成し1.6トンのゴミを回収。2002年は、サガルマータ(ネパール側)の清掃に取り組み2.2トンのゴミを回収。毎年、これらの回収したゴミの展示会と講演会を全国で実施。
四年目の工ベレスト(サガルマータルート)の清掃登山を終えて帰国した後は、富士山を中心に国内外問わず、積極的に環境問題に取り組む。

◆2000年3月アジア大学を卒業。現在は青森大学大学院にて環境教育学を学ぶ。
◆「平成11年度都民文化栄誉章」受賞。
◆著書に『おちこぼれてエベレスト』(集英社インターナショナル刊)。『百万回のコンチキショー』(集英社より2002年2/26発売)。関連書に『僕の名前は。〜アルピニスト野口健の青春〜』(一志治夫著:講談社刊)。
◆2001年「ネスカフェゴールドブレンド」年聞TVコマーシャルに出演。
◆野口健公式サイト http://www.noguchi-ken.net/



PTA教養講座01 開演前の会場

 有名な講演者とあって、開演前に会場は満員。多くの保護者の方々が講演を聞きにいらっしゃいました。2階席には山岳部員を中心とした生徒の姿も見られました。
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PTA教養講座05 軽妙なトーク

 エベレストの登頂にまつわるエピソードから始まり、清掃登山や富士山の現状、環境問題や氏が主宰される自然学校と、体験を交えて様々な話をなさった野口氏。巧みな話術にすっかり引き込まれてしまいました。
 ジョークを交えつつテンポよく話は続きましたが、富士山や樹海の環境破壊に話が進むと一転、語調が強まり、氏の信念を訴えていらっしゃいました。その話しぶりから、環境問題解決の難しさを感じました。
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PTA教養講座07 記念撮影

 野口氏を交えての記念撮影。
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