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2015年2月16日 図書館通信 「らいぶらりーNEWS 立春号」&「中学図書館通信 BOOK TIME 14-5号」発行

冬の寒さが深まるたび、春の訪れは近づいてくる
年度を振り返り、明日を考えるおすすめの本の紹介

高校図書閲覧室より

寒い日に、心をほっと温かくするやさしい物語

「トオリヌケキンシ」 (913-カ)加納朋子著 文藝春秋
“トオリヌケキンシ”の看板の先で出会った何の変哲もないクラスメイトとの交流の裏にあったもの・・・。人に言えない秘密を抱えた人の心を溶かすのは何気ないふとした一言。重い枷から解き放たれた奇跡を巡る、6つの心温まる物語。

「走れ、健次郎」 (913-キ)菊池幸見著 祥伝社
国際マラソン大会の中継中、ちらちらと画面に映っていた男。一人また一人とその不思議な男の存在に気付いていく。ずっと沿道をトップ集団と共に走っていたこの男は一体何者? そして彼はなぜ走っているのか? 誰もが男に目と心を奪われていく、爽やかに駆け抜けるマラソン小説。

「もらい泣き」 (913―ウ)冲方丁著 集英社
男のもとに様々な人の体験した話が集まる。それは誰かのやさしさが誰かを救った、言葉にすればありふれた話の数々。けれどもそれらは灯火のようにその人の心に輝き続ける、唯一無二の大切な物語。人のやさしさが身に沁みて、自然と涙が出てくる。実話を元にした感涙のショートストーリー集。

先人たちにたずねる“未来”への質問箱

「ドミトリーともきんす」 (402-タ)高野文子著 中央公論新社
その下宿には時空を超えて若かりし頃の偉大な科学者達が集まり住んでいる。見過ごしてしまうちょっとしたふしぎが世界を変える大いなる発見へと繋がっていった。センス・オブ・ワンダーはいたるところに!未来をつくる次の世代へ希望を託す、自然科学への読書案内。

今月の新書―常識を疑え!

「江戸しぐさの正体」 (N385-ハ)原田実著 星海社新書
美しき日本の姿を体現する“江戸しぐさ”。けれどもよくよく調べてみると浮かび上がるのは時代錯誤甚だしい虚構の江戸風俗ばかり。嘘でも善い事なら良いのか?鵜呑みにしないできちんと“判断”するための偽史検証のテストケース。

中学図書室より

2014年度貸出ランキング!

文庫本ベスト3!
1位 「桜子さんの足下には死体が埋まっている」 (MB913-オ-1) 太田紫織著 角川文庫
2位 「万能鑑定士Qの事件簿」(MB913-マ-1)松岡圭祐著 角川文庫
3位 「図書館戦争」(MB913-ア)有川浩著 角川文庫 

小説BEST3!
1位 「ぼくらの七日間戦争」(M913―ソ)宗田理著 角川書店
2位 「都会のトム&ソーヤ 11巻下」(M913―ハ-11下) はやみねかおる著 講談社
3位 「謎解きはディナーのあとで 3巻」(M913―ヒ-3)東川篤哉著 小学館

ノンフィクションBEST3!
1位 「日本人の知らない日本語 4巻」(M801―へ-4) 蛇蔵著 メディアファクトリー
2位 「テストに出ない危機回避マニュアル」(M049-テ)TOブックス
3位 「空想科学読本 14巻」(M404-ヤ-14)柳田理科雄著 メディアファクトリー
冬の深まりは季節の一巡の果て、
今日の日の別れと、明日に待つ出会いに思いをはせ、
一年間の自身を振り返ってみてください。