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2020年2月15日 図書館通信 <高校・中学への図書館ニュース + 一・二月注目の新刊> 発行

高校生への図書館ニュース「らいぶらりーNEWS 立春号」

 
新しき年、新たな時代、変わり続ける世界でこれからを生きる君たちへ     
あとを続く者たちに、先を行く人々からの贈る言葉 

 
「のこす言葉」シリーズ(289-各著者カナ頭文字) 平凡社
 常に最前線に立ち続け、その道を極めた人自らが振り返り語る己の人生。先を行った人々が後から来ようとする若人たちへおくる、ねがう、のこす言葉たち。言葉は紡がれ、言葉は繋がる。これからをふみだすあなたたちへ勇気とエールをおくる自伝シリーズ。
・絵本作家「安野光雅-自分の眼で見て、考える」
・映画監督「大林宜彦-戦争などいらない‐未来を紡ぐ映画を」
・詩人「金子兜太-私が俳句だ」
・ヴァイオリニスト「黒沼ユリ子-ヴァイオリンで世界から学ぶ」
・ピアニスト「ルース・スレンチェンスカ-九十四歳のピアニスト一音で語りかける」
・児童文学作家「中川李枝子-本と子どもがおしえてくれたこと」
・科学者「中村桂子-ナズナもアリも人間も」
・画家「野見山暁治-人はどこまでいけるか」
・歴史探偵「半藤一利-橋をつくる人」
・冒険家「三浦雄一郎-挑戦は人間だけに許されたもの」
 
「複眼で見よ」(B304-ホ)本田靖春著 河出文庫
 権力の不正、恥ずかしげもない差別感情、見て見ぬふりの慣例主義、この国はあの頃から何も変わらず、しかも元に戻ろうとさえ見える。今見るべき・考えるべき・動くべきことにその二つの眼を開け! 委縮する社会へ、反骨のジャーナリストが若者たちに遺した言葉。

「あなたと原爆」(B933-オ)ジョージ・オーウェル著 光文社古典新訳文庫
 『冷戦』を名付けた歴史的な一篇、スポーツがもたらす熱狂への警鐘など、「一九八四年」の著者が書き残した評論の数々。その冷徹な視線はフェイクとファクトに振り回される現代にこそ必要な知見。ディストピアを現実にしないための過去からの言葉。
 
「いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです」(カフカ)
「不幸はひとりではやってこない、群れをなしてやってくる」(シェイクスピア)
「絶望することができない者は、生きるに値しない」(ゲーテ)

「絶望名言」(902-カ―1・2)頭木弘樹著 飛鳥新社
 ネガティブで後ろ向きな言葉のはずなのに、耳を傾けていくうち逆に不思議と 希望が湧いてくる。お先真っ暗だからこそ、はるか先の光に気づける。輝かしい名言に背を向けて、おっかなびっくり下を向いて一歩一歩歩いていこう。落ち込んだりもしたけれど、ぼくらはみんな生きている。等身大の目線から説く絶望名言集。
 
あなたのこれからを導く指針になる? 名言・格言を胸に
「世界の名言名句1001」(R159―セ)
「アフォリズム525の格言集」(159-ハ)
「座右の銘」(159-ザ)
「きみを変える50の名言」(Y159-キ)
「パンセ」(B159-パ)
「絶望名人カフカの人生論」(943-カ)など
寒さを吹き飛ばす熱い物語
「熱源」(913-カ)川越宗一著 文藝春秋
 厳しい自然にさらされながら独自の文化のもとで生きるアイヌ。豊かではないが不幸でもない生き方を“文明”が侵略する。なすすべもない形のない暴力、遅れることとは罪なのか? この世の果ての地で出会った人間たちは“それでも”を胸に立ち向かう。極寒から立ち上る人として生きる“熱”、語られざる歴史の中で確かに生きた人間たちの熱き物語。
 
「欺す衆生」(913-ツ)月村了衛著 新潮社
 かつて日本を震撼させた大規模詐欺グループ事件。その末端にあった男は偶然再会したかつての同僚より新しい“ビジネス”に誘われる。そこは熱くて、黒くて、苦くて、甘い、欲で人が狂狂廻る六道世界。人を騙し、己を欺す、欲深き人間の業を描く圧巻のピカレスク小説。
 
異色探偵奇譚
「medium:霊媒探偵城塚翡翠」(913-ア)相沢沙呼著 講談社
 死者の声では証拠にならない、ならばそこから物的証拠を見つけ出して犯人を追い詰める。霊能者と作家の異色のコンビが霊視と推理を組み合わせ、不可解事件の謎を追う。その裏で暗躍する最悪の殺人鬼、はたして彼らの運命は? 最後まで飽きさせない異色ミステリー。
 
「高座のホームズ」(B913-ア-1~3)愛川晶著 中公文庫
 落語の名跡林家八代目正蔵には噺以外にも得意なものがある。明晰な頭脳の冴えを頼りに落語界隈で起きた色恋事に喧嘩沙汰、はてや殺人事件までも持ち込まれる。安楽椅子ならぬ高座探偵ここにあり。華やかなりし落語黄金時代を舞台にした落語ミステリー。 姉妹編「神田紅梅亭」シリーズ(913-ア―1~6)もおすすめ。 
今を考えるためには歴史“を”学べ 
「『歴史認識』とは何か」(N319-オ)大沼保昭・江川紹子著 中公新書
 周辺国との軋轢が絶えない歴史問題。何故ここまで食い違い、こじれ、袋小路に陥り解決の糸口さえ見いだせないのか? 歴史を武器に憎悪を募らせる愚行では何も変えられない。歴史を前に進ませるための考え方を知る。

「独ソ戦」(N391-オ)大木毅著 岩波新書
 第二次世界大戦欧州東部戦線に地獄はあった。国防軍と赤軍、それぞれがまとわせた神話のベールがはがされたとき、黙示の日の風景がそこに広がっていた。歴史の修正は確実に世界を悪い方向に導く。他岸のことではない歴史の実態のとらえ方を戦史から学ぶ。
今月の名言
 「想像力は知識より大切です。知識は限られています。想像力は世界を包み込みます」(アインシュタイン)

中学生への図書館NEWS「図書館通信“ウォルト・ディズニー”号」

【MAPS OF THE DISNEY PARKS】世界のディズニーパーク絵地図(689-ニ)
 夢の国をつくるための地図と原画。構想段階の線画ラフから原画、コンセプトアート、完成形のファンマップまで、歴史的にも貴重なディズニーとっておきの地図の数々です。
 
【PIXAR】(778-レ )
・Disney-契約修正に応じる義務がない/コンピュターアニメーションに自ら乗り出してもいい/ピクサーにとって他社はディズニーに劣る/ピクサーはヒット作1本しか実績がない/アニメーションの優先順位が下がりつつあるかもしれない 
・PIXAR-制作費用をIPOのお金でまかなえる/『トイ・ストーリー』が成功した/ドリームワークスはディズニーに対する脅威である/待てば条件がよくなる
 ――先行きを見通すのは難しい。(p230)
 
【ディズニー ありがとうの神様が教えてくれたこと】(689-カ)
「ディズニーでは、5万人が3日間困らない非常食が用意されているんです。お湯をかけて15分待てば、温かい『大豆ひじきごはん』が完成するんですよ」(p204)
 
【ディズニー7つの法則】(689-コ)
 ご存知の方は多いと思うが、ディズニーというのは、観察して飽きることがない組織である。リーダーシップ、人事管理、サービスの質についての方針について、もっと詳しく知りたい方は、「ディズニー大学」に問い合わせるとよい。 (p218)
 
【ディズニーランドという聖地】(689-イ) 
ディズニーランドとは、いったい何なのか?その表と裏。そこに満ちるアメリカの過去と未来。幻想性と超リアリズムを鋭く解剖する新鮮なアメリカ文化論。
 
【ディズニーランドの社会学】(689-ア)
・「テーマパークとは「一定環境を国や歴史、物語といった統一テーマに基づいて構築したレジャー施設」(p67)
・ディズニー化の典型はイオンモール?(p158)
 
【ウォルト・ディズニー】(289-コ)コミック版 世界の伝記シリーズ25巻

CD【Disney BEST】(778-デ)
  ♪ミッキーマウスマーチ ♪エレクトリカルパレードなど、全46曲 CD2枚組  ♫ CD貸出しできます ♫
 
【創造の狂気 ウォルト・ディズニー】(778-ギ)
・事実ミッキーマウスを考案した時も、「だれよりも偉大」と崇拝するチャップリンをモデルとして、「人の心を動かすようなものにしたかった。チャップリンの物欲しそうなところをネズミで表現した かった」と述べている。(p169)
・また同時にミッキーマウスはウォルト自身のアイデンティティ、投影、ウォルトの分身でもあった。(p170)
 
【キャラクターズ オブ ミリタリー】(O727-キ)  
 第二次世界大戦中、ウォルト・ディズニーは、国家への忠誠、愛国心の発揚、そして新しいブランドキャラクター作りを目的としてスタジオのアーティストに数多くのマスコットを創作させました。また、戦時動員体制を支援するため数多くの宣伝美術も手掛けました。-中略ー 戦後、それらのディズニーの戦争協力の証跡は歴史のベールに包まれ長らく忘却の闇に消えました。本書はこれらの軍用キャタクターを集めた復刻デザイン集です。(表見返し文より)

1・2月注目の新刊

堀井 憲一郎著「文庫本は何冊積んだら倒れるか」
「本にまつわる世界のことば」
坂口安吾ほか 大勢の金欠文学者一同 著「お金本」
行成 薫著「本日のメニューは。」
山口 謠司著「一字違いの語彙力 」
森 達也著「フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ」
佐伯 和人著「月はすごい」
青田 孝著 「鉄道を支える匠の技 」
「驚異と怪異 想像界の生き物たち」
「アラマタヒロシの妖怪にされちゃったモノ事典」
「ザ・タンクブック 世界の戦車カタログ」
「Nobさんの飛行機グラフィティ<全> 」


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