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2017年2月7日 図書館通信 「らいぶらりーNEWS 初春号」&「BOOK TIME 2016年度 第5号」発行中

図書室通信高校版「らいぶらりーNEWS」から、新たな世界へと踏み出す人へのおすすめ本

言葉と対話が未来を紡ぐ
「これで駄目なら」(閲934―ヴ) カート・ヴォネガット著 飛鳥新社
 彼はウイットとちょっとした毒も込めて率直に、正直な言葉で、これから大きな世界へと踏み出していく若人たちへと語りかける。ほんのちょっとだけ先にいた者としての人生の秘訣はたった一言、幸福な時に幸福だと気付きつぶやく、「これで駄目なら、どうしろって?」。誰もが持つ良心に響かせ沁み渡っていく、卒業式講演で披露されたSF界の巨匠からの贈る言葉。
 
「戦争までー歴史を決めた交渉と日本の失敗」(閲210.7―カ) 加藤陽子著 朝日出版社
 なぜあそこまでの灰塵をもたらした戦争をこの国はしたのか? 日本が戦争を選択するまでには三つの外交交渉があった―満州事変・三国同盟・日米協議、その時交わされた文書や言葉など残された資料を読み解き、あの時なぜその選択をしたのかを学生と共に考える。思考する学問として生きた歴史を学ぶ近現代史講義録。
寒さも吹き飛ぶ、熱き“漢”たちの闘い!!
「水滸伝」(閲B913―キ―1~19)北方謙三著 集英社文庫
 時は宋朝末期、腐敗し乱れた世を正すべく『替天行道』の旗の下に漢たちが集う。それぞれが抱く己が志を胸に、その命尽きる一瞬まで闘っていく! 血沸き肉踊るとはこういうことだ! 北方謙三によって生まれ変わったまったく新しい水滸伝! 全19巻+読本1冊、それでも一度読み始めたらもう止まらない! 試験前には要注意!!
 
「燃えよ剣」(閲B913―シ―1・2) 司馬遼太郎著 新潮文庫
 八王子のバラガキが京都にその名を轟かす! 武士を夢見た仲間たちと共に、その身と剣で幕末動乱の真っ只中に飛び込んでいく。その果てに待つものがなんであろうと、彼は最期の一瞬まで己の夢と駆けていく! その名は新選組副長土方歳三。鬼と呼ばれた男の闘いの生涯。
今月の新書―言葉で見える世界のかたち―
「世界の名前」(閲N288―セ) 岩波書店辞典編集部編 岩波新書
 所変われば品変わる、お国変われば、その名の付け方だって当然異なってくる。世界を見渡せば決まった名前の語尾を持つ国、あえて変な名前を付ける国、名前だけでご先祖様まで分かる国など、その国の『名前』を知ればその国の歴史や文化までも見えてくる。名付けで見えてくる世界文化の豊かな姿、世界中で聞いてみた君の名は?

図書室中学版「BOOK TIME」より、2016年度を締めくくる《BOOK OF THE YEAR 2016!》

2016年の新刊本の中で、図書室で特によく借りられた《明大中野ブック・オブ・ザ・イヤー2016》を紹介します!

  1位 「空想科学読本17巻」(閲Y404-ヤ―17) 柳田理科雄著 KADOKAWA
 
  2位 「水鏡推理2巻」(閲YB913-マ―2)松岡圭祐著 講談社文庫
  3位 「真田十勇士3巻」(閲Y913-コ―3)小前亮著 小峰書店
  4位 「コミック版日本の歴史50 真田昌幸」(閲C210-コ)ポプラ社
  5位 「小説君の名は」(閲YB913-シ)新海誠著 角川文庫
  6位 「櫻子さんの足下には死体が埋まっている10巻」(閲YB913-オ―10)太田紫織著 角川文庫
  7位 「ぼくらの魔女戦記Ⅲ」(閲Y913-ソ―3)宗田理著 ポプラ社
  8位 「サブマリン」(閲913-イ)伊坂幸太郎著 講談社
  9位 「ハリー・ポッターと呪いの子」(閲Y933-ロ)J.K.ローリング著 静山社
10位 「メサイア」(閲YB913-タ)高殿円著 講談社文庫

  今年度も根強い人気がある「空想科学読本」の最新刊が1位となりました。
  ほか人気シリーズの続刊は図書館に入ってくるとすぐに借りられていきます。
  自分の興味に正直にこれからも様々なものを手に取って欲しいと思います。

明中図書館からのお知らせ

年度末古雑誌整理のお知らせ
毎年恒例の図書室内の整理によって不要になった昨年度分(~2016年3月号まで)の図書室内定期購読雑誌のバックナンバーを欲しい人にさしあげます。欲しかった雑誌がある人は図書閲覧室に2/17(金)までおいてありますので取りに来てください。
厳しい寒さが続く中、春の息吹はまだ遠い
季節と共に人も、移り変わる節目の時期
過ぎ行くものを胸に秘め、いまだ見ぬ未知の世界への期待を膨らませ
新たな扉に向かっていってください。