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2015年11月20日 図書館通信 「らいぶらりーNEWS 初冬号」&「BOOK TIME 2015年度 第4号」発行中

朝夕がだんだんと肌寒くなる頃
中学・高校図書室で読める
木枯らし吹く初冬のおすすめ本

高校図書閲覧室より

“謎”は日常の中に隠れている 異色探偵たちの活躍

「惑星カロン(ハルチカシリーズ5)」(913ーハー5)初野晴著 角川書店
 廃部寸前も今や昔、多くの心強い仲間たちと共に実力もついてきたチカとハルタら吹奏楽部。そんな彼らに降りかかる今回の謎は―呪いのフルート・音楽暗号・逆密室に人物消失。一癖も二癖もあるキャラクターたちが入り乱れ、予想だにしない真実が明かされる。ドタバタ/驚愕/ハチャメチャ/しんみり、様々な要素が詰まった青春ヘンテコ系本格ミステリー「ハルチカ」シリーズ最新刊!
 これから読む人は ぜひシリーズ最初から!
 (1)「退出ゲーム」(2)「初恋ソムリエ」(3)「空想オルガン」(4)「千年ジュリエット」(913ーハー1~4)
 
「ブラインド探偵(アイ)」(B913ーヨ)米田京著 実業之日本社文庫
 事故で失明した元雑誌記者のもとへ転がり込む様々な事件。目は見えずとも、記者時代に培った洞察力と直観、そして鋭敏な感覚でもって謎を解き明かす。人呼んでブラインドi(アイ)。盲目の探偵が世間に隠れし悪を暴く。

教科書”だけ”では見えない歴史

「世界の辺境とハードボイルド室町時代」(302ータ) 高野秀行・清水克行著  集英社インターナショナル
 ソマリア内戦と応仁の乱、場所も時間も異なる二つの戦争には驚きの共通点が?辺境冒険作家と中世史研究家、まったくの異分野の専門家二人に対話の花が咲く。歴史も現代世界もこんな捉え方があったのか! 様々な示唆に富んだ最強の化学反応。超次元異色対談。

「カラーでよみがえる東京」(213―カ)岩田真治+NHK制作班著  NHK出版
 私たちはかつての東京を白黒でしか知らない。しかし最新技術を駆使し、関東大震災から東京オリンピックまでの映像に『色』がよみがえった。色が付くことで今まで気付かなかった東京の本来の姿が現れる。あの日あの時人々はどんな色の中にあったのか、極彩色によみがえる東京の100年。

<寄席>への案内

「神楽坂謎ばなし」「高座の上の密室」(B913―アー1・2)愛川晶著 文春文庫
 仕事で起こした失態を補うために命じられたのは『寄席』の支配人?落語にはじまり手妻に太神楽、まったく知らなかった寄席の世界の様々な芸事。一筋縄ではいかない芸人たちが巻き起こす騒動にも振り回され、慣れない世界で奮闘する! 『寄席』は奥深くって面白い。席亭代理が様々な人々と共に古典芸能に触れていくお仕事ミステリー。

今月の新書

「科学者は戦争で何をしたか」(N404―マ) 益川敏英著 集英社新書
 何があろうと科学は公明正大で中立無比であり続ける、そんなことはありえない。特に戦争は科学に真っ先に目をつけ動員する。気付いたときには遅すぎる戦争へ到る道。ノーベル賞科学者が、科学と戦争の関わり合いを語りながら、危うい現状にもの申していく。

中学図書室より

おすすめ新着本情報!

迷宮ミステリーの傑作!
「幽霊塔」(M913―エ)江戸川乱歩著 宮崎駿口絵 岩波書店
 住人が次々と謎の死を遂げる恐るべき洋館<幽霊塔>。そこに住むことになった青年は、壁の中から迷路の設計図を発見する! この屋敷にはいったいどんな秘密が隠されているのか?!

戦国武将
「白頭の人」(M913―ト)富樫倫太郎著 潮出版社
 顔や体が少しずつ変形し崩れていく原因不明の奇病に侵されながらも、秀吉に見出されて数々の武功をあげ、真田幸村や黒田官兵衛など名だたる武将に愛された悲運の名将「大谷刑部吉継」。この男を知らずして戦国時代は語れない!
 
大冒険
「道を視る少年」(MB933―カ―1・2)O.S.カード著 ハヤカワ文庫
 誰も外に出ることが出来ない奇妙な壁に囲まれた世界。過去を視る特殊な能力を持つ少年は、自分の出生の謎、そしてこの世界誕生の謎を追って旅に出る! 異世界冒険小説の傑作ここに開幕!

あなたの疑問に答えます!

「世界のニュースなんてテレビだけでわかるか!ボケ!・・・でも本当は知りたいかも。」(M304―サ)さくら剛著 いろは出版
 「リーマンショック」はAKB48の握手券でわかる? 「ヒッグス粒子」はジャイアンがのび太を殴った時に出る星と同じ? バカバカしい例え話で世界のニュースを大解説!
 
「ホワット・イフ?~野球のボールを光速で投げたらどうなるか~」(M404―マ)ランドル・マンロー著 早川書房
 野球のボールを光速で投げたら・・・? 使用済み核燃料プールで泳いだら・・・? 突拍子もない疑問に科学と面白イラストで答える、海外版空想科学読本!
日が落ちるのが早くなりはじめれば、
秋の陽気もだんだんと肌寒いものと移っていく。
気がつけば年の瀬もすぐ、一歳巡る季節の変わり目。
慌ただしさに一息つくための、そんな一冊を見つけに来てください。